華道と真鶴本小松石の花器の融合コラボいけばな作品
こんにちは、すし処「潮り」です。
この度、華道家の杉崎宗雲Jr.様と神奈川県石材協同組合 小倉石材店様のご協力のもと、特製の花器を制作して頂きました。この花器には、真鶴町の誇る「真鶴本小松石」を使用しています。特にこの花器は、当店「潮り」のカウンターに飾るための特注品です。このように、希少価値の高い本小松石を活用した取り組みを通じて、「地域のたから」を活用・ブランディングのお手伝いをしていきたいと思っています。
今回の作品では、華やかなシャクヤクと自然の美しさを象徴する流木を花材に選びました。小松石の花器に活けることで、石の力強さと花の繊細さが調和し、訪れる方々に四季折々の自然の美しさを楽しんでいただけるように工夫しています。
真鶴町の本小松石とは?
本小松石は、神奈川県真鶴町で産出される非常に高品質な石材です。その特徴は、土の成分で色や艶の美しい色合いと、繊細な模様、そして硬さと耐久性です。この石材は、古代から日本の伝統建築や庭園の素材として重宝されてきました。その風合いは、時を経るごとに味わいを増し、まさに自然の芸術品といえます。
石の歴史
本小松石は、今から40万年〜15万年前、箱根火山の活動と連動して噴火した溶岩が固まったものです。古くは奈良時代から墓石として活用され、天皇陛下や著名人の墓として使用されてきました。また、戦国時代や江戸時代には城の石垣等の築造にも使用され、真鶴で石材産業が栄えました。
石の種類
真鶴町で採掘されている石の種類は本小松石、新小松石、ボサ石の3つがあります。
①本小松石の特徴
本小松石は灰色緻密の複輝石安山岩です。耐久性・耐火性に優れていて粘り気が強い石です。山で採掘されたときは表面(石肌)が茶褐色や赤褐色で、研磨することで淡い艶を持つ灰色の石肌が現れます。青目と赤目の二種類があり、異なる色が混じり合っていることもあります。
②新小松石の特徴
新小松石は本小松石に比べ多少目が粗くなりますが、安山岩特有の粘り強さがあります。昔は海岸で採掘され、海上運搬されました。
③ボサ石の特徴:
ボサ石は一般的に本小松石の層の上にあり、軟らかいことが特徴です。色は主に赤褐色で、灰色もあります。景石や山灯篭、造園資材として利用されています。
本小松石は、茶室の床の間や庭園の石灯籠、現代建築のファサードやモニュメントにも使用されています。真鶴町石材組合の職人たちが高度な技術で一つ一つ丁寧に加工しています。
寿司屋のカウンターを彩る華道作品
小田原駅前徒歩3分のすし処「潮り」では、カウンターに立つお客様に季節の移ろいを感じて頂けるよう、定期的に花を活け替えています。シャクヤクと流木、本小松石の花器によって生まれた今回の作品は、本格派のこだわりある寿司屋「潮り」の風情ある雰囲気に自然の美しさを添えるものです。
真鶴町の自然が育んだ本小松石の風合いと、シャクヤクの華やかさ、流木の素朴な美しさが融合したこの作品を、ぜひご覧ください。訪れる度に異なる表情を見せる花と石の調和を楽しんで頂けることでしょう。
ぜひ、小田原駅前のすし処「潮り」にお越しの際は、カウンターに飾られた華道作品をご覧ください。皆様のご来店を心よりお待ちしております。
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